
Winampといえば1997年に当時ユタ大学生のわずか20歳のJustin Frankelが開発したWindows用のmp3プレイヤーなんですが、10周年を記念して10/10 10時に最新版がリリースされてます。 バージョン5.50がその最新バージョンです。このソフトの歴史はなかなかおもしろいので簡単にご紹介したいと思います。
今ではWindowsに最初から付属してるというMSお得意のパターンでユーザーが多いWindows Media PlayerやiPodとの連携でiTunesにシェアを奪われてるし、日本語版がないというのも足かせにはなってるけど、今でもユニークな開発も続いてる目が離せない老舗音楽・映像再生ソフトです。 まだまだ死んじゃいません。
歴史もないくせに、たいしたアップデートもしないくせにどんどんバージョンの数字を上げまくって数字の競争してるWindows Media PlayerやReal PlayerやiTunesなどとはわけが違います。Winampのバージョンはいつも0.01刻みというとても謙虚。それもバージョン4は欠番です。コンピューターの普及とともに10分の1ほどのファイルサイズに音楽を圧縮できてPCで聴けるということでmp3が爆発的な人気になり、そのときの再生ソフトがWinampだったわけです。
http://www.winamp.comこの創始者のJustin Frankelというのが反骨精神旺盛のユニークな人物で、Winampの他に僕もネットラジオで利用させてもらってるSHOUTcastというネットラジオシステムを発明したことでも有名です。相棒にTom Pepperなどがいました。
Winampを発表以来10ドルのシェアウェアだったけど爆発的に売れ、Microsoftを皮肉ってマイクロよりもさらに小さい Nullsoft社 (Null = 0 正確には0はゼロという数字だけどNullはなんもなしNothingという意味だそうです。)を創設し、すごい稼ぎだったそうです。
そこに目をつけたAOL社が400万ドルほどでNullsoftを買収し、Frankelは巨額の富を得ます。
AOL傘下になっても社長ではいたんだけど、AOLといえばTime/Warnerグループの傘下でもあり、ヤンチャばかりするFrankelがだんだんと目の上のたんこぶになってきます。
まずはマスメディアに風穴を空けるネットラジオのSHOUTcastです。商業放送に不満を持つたくさんのリスナーに支持されました。音楽好きの自己アピールの手段にもなりました。それもステレオで高音質。多くのネットラジオ局はこのSHOUTcastのシステムを利用してます。
次にAOLを激怒させたのがGnutellaというファイル共有システムを作り上げ、オーナー会社のAOLに報告なしにサイト上でシステムを公開したことです。当時はmp3を共有するNapsterが世間を騒がせてたけど、Gnutellaはファイル形式は何でもOKというのが画期的でAOLのオーナーは映画や音楽業界の巨人Warnerだし、即刻削除されました。親会社が著作権を売ってる会社なのに、子会社がそんなものをぶち壊そうとするシステムを開発・・・そりゃさすがにあかんわな〜。(笑) それ以来AOLからの監視がきつくなったそうです。
他にもAOLのメッセンジャーソフトのAIMから広告を削除するパッチを作ったりもするもんだから、親会社をおちょくったユニークな人物でした。 こういう人、僕は大好きです。 そういう精神で育ってきたソフトなんでWinampの根強いファンもたくさんいます。 外見(スキン)をユーザーが自作で変えれる、補足機能としてプラグインが組み込める、スキンやプラグインをユーザーが自由に作って共有できる、アマチュアが作ったプラグインが本体に採用されるといったNullsoftとユーザーが一緒になって作り上げて来たという共同作業でてきたソフトです。
その間にWinamp 1〜Winamp 2とバージョンは進み、Winamp 2が爆発的な人気が出ました。最終的には2.91までが正規版で非公式リリースの2.95まで行きました。バージョン2の後に
3が出たんですが、これがやたらと重く、2との互換性もあまりなく不評でだめだこりゃとまた2に戻す人が続出して3と2がともに開発を続けられるという状態でした。
自由に仕事ができなくなってたFrankelは、何度も辞めるって噂が飛ぶようになってたけどNullsoft社でどうしても作り上げていきたいことが残ってました。次期バージョンのWinampです。 ところが2003年にリリースされたのはバージョン4でなく5でした。 Winamp 2をベースに3のいいところも足して2+3=5という理由でした。 Winamp 5の発表をして好評なのも見届けてついにFrankelは2004年の1月にNullsoft社を辞めることを発表します。
SFのオフィスは閉鎖され、多くの仲間も首を切られました。相棒の主にSHOUTcastを開発してたTom Pepperも2004年の10月にNullsoftを去ってしまいます。 当時のFrankelの仲間で残ってるのはStephen 'Tag Loomisくらいでしょうか。
Frankelが去った後もWinampの開発は進んでます。最新バージョンは5.50ですがそれまでの主なアップデートはこんな感じです。
●5.10
大きな目玉がこのバージョンに多数ありました。 5.1チャンネル再生。AACの上位コーデックである「AAC+」の取り込み。再生だけでなくCDからのAAC+でのリッピングもWinampで可能になりました。 それと同時にSHOUTcastでもAAC+形式での放送も可能に。
●5.20
iTunesが独占してたiPodtの連携が取れるようになった。
●5.50
先月出たばかりの10周年記念版。珍しく5.35から5.50に一気にバージョンが上がりました。
外見が大幅に変わりました。今までのWinampって小さく画面の邪魔にならない大きさだったんだけど、デスクトップ全部を占めるほどド〜ンとでかく、ブラックなすごく渋いデザインになりました。ネットとの連携もいろいろされてます。もちろん1時代からのClassicスキンも5で採用された Modernに切り替えることもできます。
疲れたので5.50についてはまた次回。
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テーマ:Winamp! - ジャンル:コンピュータ
- 2007/12/03(月) 01:31:58|
- Winamp/SHOUTcast
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